



CamerataProjectオペラ《出雲阿国》(2017)

INTRODUCTION
CamerataProject の原点のひとつといえる小劇場オペラ《出雲阿国》を、新演出で神奈川にて上演します。2017 年の初演以来、全国で 7 回の上演を重ね、その都度改訂を続けてきました。作曲・指揮の永井秀和、台本・演出の角直之、美術・空間構成の星野善晴――初演からすべての公演を手がけてきたメインスタッフが再集結し、10 周年の節目に作品をあらためて上演します。
本公演では初のダブルキャスト制を採用。A 公演にはCamerataProject 初参加の松原みなみ、山本雄太、山口はる絵が出演し、新たな視点から阿国像を描き出します。B公演には 2017 年の初演メンバーである杉田彩織、堀越俊成、日高千聡が出演。作品を身体に刻んできたキャストによる表現をご覧いただきます。
音楽は第 3 版(全 3 幕)をもとにピアノ編成へ再構成し、演奏には新たに高倉圭吾を迎えます。さらに振付・舞踊に中村瑞乃を起用し、身体の運動を歌・言葉・音楽・空間と並ぶ上演の軸として位置づけ、阿国という存在を新たな角度から描き出します。
二組のキャスト、刷新された演出、更新された音楽による、新たな《出雲阿国》の現在形を、ぜひ劇場でご体験ください。
Camerata Project結成10周年を記念して、
《出雲阿国》を新制作にて上演します。
音楽・演出・美術・キャストを更新し、
新たな《出雲阿国》を神奈川の地からお送りします。

STORY
− 藝の道に生きる −
京都へ出向いた出雲阿国と付人の加賀菊は、傾奇者として知られる名古屋山三郎と出会う。 山三郎に恋慕の情を抱いた菊は、惹かれ合う阿国と山三郎を見て苦しむが、ある日山三郎が井戸右衛門討伐を命じられたことを知る。 右衛門に返討ちにあい瀕死の山三郎のもとへやってきた菊は、山三郎のあとを追って自害。そこへ現れた阿国は、事の行く末を嘆くが、「自らを芸に生かす」と歌舞伎者として生きていく決意を歌う。 Izumo no Okuni and her attendant Kaga no Kiku travel to Kyoto, where they encounter Nagoya Sanzaburō, a man known as a kabukimono. Kiku develops romantic feelings for Sanzaburō and suffers as she watches Okuni and Sanzaburō become drawn to one another. One day, she learns that Sanzaburō has been ordered to hunt down Idōemon.After Sanzaburō is struck down by Idōemon and left mortally wounded, Kiku comes to his side and takes her own life, choosing to follow him in death. Okuni then appears and laments the tragic turn of events, but ultimately sings of her resolve to “devote herself to art,” choosing to live on as a kabukimono.
CAST
A公演
6/19金 19:00 6/20土 18:00

松原みなみ
Minami MATSUBARA
出雲阿国 役 / ソプラノ
Izumo no Okuni / Soprano
【プロフィール】 東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学大学院音楽研究科修士課程(独唱)、博士後期課程( 独唱)修了。博士号(音楽)を取得。ウィーン国立音楽大学オペラ科を審査員満場一致の首席( 最優秀)で修了。 Jan Kiepura国際声楽コンクール R.シュトラウス賞受賞。Ljuba Welitsch国際声楽コンクール 特別賞受賞。第26回コンセール・マロニエ21第3位。第91回日本音楽コンクール声楽部門(歌曲)第1位、ならびに木下賞、畑中賞、E.ナカミチ賞受賞。 オペラでは、《コシ ファン トゥッテ》デスピーナ役でデビュー後、ドンナアンナ、ツェルリーナ《ドン ジョヴァンニ》、グレーテル《ヘンゼルとグレーテル》、アデーレ《こ うもり》など主要キャストとして出演。なかでも、シェーンブルン宮殿宮廷劇場にて演じたパミーナ《魔笛》は好評を博した。2023年度フェニーチェ堺開館5周年記念 子どものためのオペラ「まほうのふえ~パミーナ姫のたんじょうび~」ではタイトルロールを務める。サラダ音楽祭2024子どものためのオペラ《アトランティス・コード》にモエコ&グラツィエッラ役として出演。 歌曲とオラトリオにおいても幅広いレパートリーを持ち、コンサートソリストとして国内外の公演に携わる機会が多い。

山本雄太
Yuta YAMAMOTO
名古屋山三郎 役 / テノール
Nagoya Sanzaburo / Tenore
【プロフィール】 秋田県出身。福島大学人間発達文化学類芸術創造専攻に打楽器専攻として入学、2年時に声楽へ転向。同大学院人間発達文化研究科修了。二期会オペラ研修所第64期マスタークラス修了。 第21回秋田県青少年音楽コンクール声楽部門金賞。日本トスティ歌曲コンクール2023第5位。第42回ソレイユ声楽コンクール入選。プッチーニ『トスカ』カヴァラドッシ役、『トゥーランドット』大臣パン役、ベートーヴェン『第九』、モーツァルト『ヴェスペレ』『レジナ・チェリ』、ドヴォルザーク『ミサ曲ニ長調』でソリストとして出演。二期会準会員

山口はる絵
Harue YAMAGUCHI
加賀菊 役 / ソプラノ
Kaga no Kiku / Soprano
【プロフィール】 福岡県出身。福岡県立福岡中央高等学校卒業。昭和音楽大学音楽学部声楽学科声楽コースを優等賞を得て卒業。同大学大学院音楽研究科修士課程音楽芸術表現専攻オペラを学長賞を得て修了。 永渕くにか、柴山昌宣の各氏に師事。D•マッツォーラ、葛毅、E•パラシオ、C•サントーロの各氏のマスタークラスを受講。 オペラには「フィガロの結婚」スザンナ役、「愛の妙薬」アディーナ役・ジャンネッタ役で出演のほか、ペルゴレージ「スターバト・マーテル」、ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェン「交響曲第9番」等のソリストを務める。読売新聞社主催第90回新人演奏会に出演。第7回かわさき新人声楽コンクール入賞。 第1回名古屋イタリアオペラコンクール新人歌手部門奨励賞、第6回マルゲリータ・グリエルミ声楽コンクール新進歌手部門第2位受賞。日本演奏連盟主催新進演奏家育成プロジェクト・オーケストラシリーズ第81回福岡にて、九州交響楽団と共演。地方でのアウトリーチ公演や、地元・福岡でのイベント出演など、活動の幅を広げている。
B公演
6/20土 14:00

杉田彩織
Saori SUGITA
出雲阿国 役 / ソプラノ
Izumo no Okuni / Soprano
【プロフィール】 神奈川県横浜市出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。サントリーホールオペラアカデミー修了。 第18回日本演奏家コンクール声楽部門第2位及び横浜市長賞受賞。第88回横浜新人演奏会において神奈川新聞社賞を受賞。第5回緑区民音楽祭新人演奏会声楽部門最優秀賞。第16回「万里の長城杯」国際音楽コンクール声楽部門大学の部第4位(1,2位該当者なし) 第24回高等学校文化連盟主催ソロ・コンテスト声楽部門において教育長賞(第1位)、及び全部門最優秀音楽賞を受賞。 これまでにオペラでは「魔笛」パミーナ役、「ラ・ボエーム」ムゼッタ役を演じる。新作オペラ「出雲阿国」世界初演タイトルロールや東京藝術大学奏楽堂企画公募オペラ「星の王子様」キツネ役等現代作品の歌唱にも意欲的に取り組む他、BS-TBS「日本名曲アルバム」では〈アンサンブル・オアシス〉メンバーとして収録に参加している。また大阪万博やドラマ音楽等多数の録音・劇伴演奏にも参加。自身の公式YouTubeでの歌唱動画配信も積 極的に行っている。 これまでに大島洋子、三縄みどり各氏に師事。横浜音楽協会、横浜市民広間演奏会、横浜音楽文化協会各会員。鎌倉女学院音楽科講師。

堀越俊成
Toshinari HORIKOSHI
名古屋山三郎 役 / テノール
Nagoya Sanzaburo / Tenore
【プロフィール】 福島県会津若松市出身。東京藝術大学卒業、同大学院独唱専攻修了。市川市文化振興財団主催第32回新人演奏家コンクール優秀賞、第4回かわさき新人声楽コンクール聴衆賞受賞。これまでに声楽を佐藤淳一、豊嶋祐壹、吉田浩之、持木弘の各氏に師事。オペラでは『椿姫』アルフレード、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『ジャンニ・スキッキ』リヌッチョ、『こうもり』アルフレード等のリリックな役から、『ノルマ』ポッリオーネ、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『シモン・ボッカネグラ』ガブリエーレ、『トスカ』カヴァラドッシ、『蝶々夫人』ピンカートン、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ、『道化師』カニオ、『カルメン』ドン・ホセといったドラマティックな役まで幅広く主演。また『出雲阿国』名古屋山三郎、『箱』九などの新作日本語オペラにも出演し、いずれも好評を博している。コンサートソリストとしても、ベートーヴェン「第九」「合唱幻想曲」、モーツァルト「レクイエム」等に出演し高い評価を得ている。藤原歌劇団には、2025年に新国立劇場で開催された『椿姫』でデビュー。その後「テノールの響宴」、同団オペラ・コンチェルタンテシリーズ『椿姫』『ラ・ボエーム』に主演するなど、着実にキャリアを積み重ねている。藤原歌劇団正団員。

日高千聡
Chisato HIDAKA
加賀菊 役 / ソプラノ
Kaga no Kiku / Soprano
【プロフィー ル】 神奈川県相模原市出身。3歳からピアノを始め、高校1年生より声楽を学び始める。 桐朋学園大学音楽学部声楽科を卒業。東京音楽大学大学院科目履修生修了。二期会研修所修了。在学中にザルツブルクにて演奏会に出演。 オペラ舞台のほか、国立演芸場、セルリアン能楽堂にて日本の伝統芸能とオペラのコラボレーション企画にゲスト出演等、様々なジャンルの演奏活動に参加。 本公演「出雲阿国」では2017年に島根県での初演にも加賀菊役で出演。 現在は2児の母として育児に奮闘しながら、幼児向けファミリーコンサートの企画など、自主公演にも力を入れている。 これまでに谷茂樹、釜洞祐子に師事。
A,B両公演 共通

髙倉圭吾
Keigo TAKAKURA
ピアノ
Pianoforte
【プロフィール】 第5回野島稔よこすかピアノコンクール2位。第15回G.Pecar国際ピアノコンクール1位。Les Musicales du Centre即興部門1位。第90回日本音楽コンクール3位。 パリ国立高等音楽院ピアノ科、パリ地方音楽院室内楽科を経て、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了、並びに藝大クラヴィーア賞、大学院アカンサス音楽賞受賞。 これまでにソルフェージュを手島由芙子、藤井一興の両氏に、作曲・エクリチュールを小島佳男、J.-B. Courtois の両氏に、室内楽をTrio Wanderer、F. Salque、迫昭嘉、河野文昭の各氏に、ピアノを佐藤睦美、橘高昌男、植田克己、上田晴子、F. Braley、有森博の各氏に師事。 現在、東京藝術大学にて非常勤講師を務めるほか、ポップスやゲーム音楽、劇伴など多岐に渡り活動している。 日曜劇場「VIVANT」では千住明氏の楽曲のピアノ演奏を担当し、日曜劇場「VIVANT」オリジナル・サウンドトラック、幻想水滸伝 Arrangement Collection vol.3 -CLASSIC PIANO SOLO-、幻想水滸伝 Arrangement Collection vol.6 -SYMPHONIC PIECE FOR SEXTET-、Vn.大島理紗子氏とのカバーアルバム 「バイオリン スタジオジブリ」 がリリースされている。

中村瑞乃
Mizuno NAKAMURA
振付・舞踊
Choreography / Dance
【プロフィール】 舞踊家、振付家。東京都生まれ。 加賀谷香に舞踊を師事。空間における身体の広がりを軸に、インスタレーションや発話などあらゆる手法を用いて制作を⾏う。「記憶」や「時間」「生と死」など、人間にとって普遍的なテーマをもとに、自身の精神性と身体性から生まれるダンス作品を追求している。言葉になる前の意識や思考、感情に焦点をあて、人の精神と身体の繋ぎめを描く。また空間における佇まい、発話における独自の存在感が評価されている。 出演に二見一幸、加賀谷香、高原伸子、ハラサオリ等の作品に参加。 代表作として「hidari」作・出演(2025年)、「汚れつちまつた 悲しみに…」作・出演(2024年)、「中村瑞乃インスタレーション・パフォーマンス『ふわふわのかけら』」演出・振付・出演・美術(2023年)、星野善晴・角直之と共同制作「綾なす磁場」演出・出演(2024年) https://www.mizunonakamura.com
STAFF

永井秀和
Syuwa NAGAI
作曲・指揮
Compose / Conduct
【プロフィール】 作曲家としては、Camerata project主催、脚本演出の角直之による「小劇場オペラ 《出雲阿国》」の作曲を担当したことを皮切りに、「オペラ《箱》」「モノオペラ《いちとしいけるもの》」「オペラ《足立姫》」といったオペラ作品を多く手がけるようになる。 映画『ある日本の絵描き少年』の作曲/音楽監督、WebCM『葬送のフリーレン』5巻発売記念ムービーの作曲など、映像作品への楽曲提供も多く手掛ける。 NEXTVIEW Labelsより、ポストクラシカルを中心としたソロ名義(Syuwa Nagai)やユニット"N nulls""nox"の作曲、編曲、ピアニストを担当。音源配信を中心に活動中。 編曲家としてはこれまでにゲーム音楽や「初音ミクシンフォニー」などのカルチャー音楽のアレンジと、手越祐也氏の「手越祐也シンフォニックコンサート」、GACKT氏の「魔王シンフォニー」、小林幸子氏の「サクラガミ」など、著名人のオーケストラ公演等の編曲にも参加している。 内村イタルを中心に結成されたバンド「ゆうらん船」のピアノを担当。一部楽曲提供もしている。

角直之
Naoyuki SUMI
台本・演出
Script / Direction
【プロフィール】 出雲芸術アカデミーを経て、東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。コンヴィチュニー・オペラ・アカデミー2014演出部門、国際演劇交流セミナー2025フランス特集等を受講。 これまでに《魔笛》《フィガロの結婚》《ヘンゼルとグレーテル》《愛の妙薬》《ルチア》《ラ・ボエーム》《トスカ》《蝶々夫人》《椿姫》 《アドリアーナ・ルクヴルール》《シラノ・ド・ベルジュラック》《アンドレア・シェニエ》《カルメン》等を演出。永井秀和作曲オペラ《出雲阿国》《箱》《いちとしいけるもの》《足立姫》、永井みなみ作曲オペラ《葵の上のあわい》、A&Sオンサイトパフォーマンス《雁》、上野歓楽街演劇市参加作品《綾なす磁場》、ミュージックラボC-203《漂泊する異邦人/夏の旅》等を台本・演出。それいけ!クラシック「それから!コウモッリ」の台本、出雲市立朝陽小学校・旅伏小学校校歌、歌曲集《箱の中の読書》等の作詞も手がける。 さわかみオペラ芸術財団オペラ「MITSUKO」制作コンペティション台本部門入選。演出家として「第1回舞台芸術を未来に繋ぐ基金」に採択される。 CamerataProject主宰。「伝統と現代」研究部部長。日本演出者協会会員。

星野善晴
Yoshiharu HOSHINO
美術・空間構成
Stage Design
【プロフィール】 東京都新宿区・千葉県本埜村(現・印西市)出身。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻、ミラノ工科大学大学院建築社会学部、東京理科大学理工学部建築学科で学ぶ。 建築からの学びを基盤に、空間・身体・環境の間に生まれる緊張とゆらぎに着目した、舞台美術、アートプロジェクト、グラフィックなどの創作を行う。同時に、空間・身体・環境をテーマにした講義やワークショップなど、教育的な実践も行っている。 環境設計を北川原温氏に、建築史・建築論を川向正人氏に師事。 これまでの小劇場オペラ《出雲阿国》(2017-/美術・空間構成)の全ての公演に携わるほか、『秋月の階調』(2020/制作・構成)、オンサイト野外パフォーマンス『雁』(2020/企画・構成)、オペラ《箱》(2021/美術)、モノオペラ《いちとしいけるもの》(2022/美術)、『綾なす磁場』(2024/映像・演出)など、CamerataProjectの多くのプロジェクトに携わっている。 日本演出者協会会員(伝 統と現代研究部)、イベント業務管理士(1級)。法政大学デザイン工学部建築学科教務助手。尚美学園大学芸術情報学部情報表現学科兼任講師。
舞台監督:福島達朗
照明:田中稔彦(ひとにまかせて)
制作:高田夏葵
主催 神奈川県・CamerataProject
共催 かながわアートホール













